ヒストリー

LVMHは、1987年にモエ ヘネシーとルイ・ヴィトンが合併したことによって誕生し、ラグジュアリー業界に新たな時代の幕開けをもたらしました。

1989年以来グループを率いるベルナール・アルノーは、筆頭株主として、LVMHをラグジュアリービジネスの世界的リーダーにするという明確なビジョンを追い求めています。アイコニックなブランドで構成される他に類を見ないポートフォリオが、LVMHを、設立以来、成長と繁栄を続けているグループという世界に名だたるユニークな存在にしています。

LVMHは当初、ブランドの買収を中心に事業を展開し、グループの実績あるノウハウのメリットをそうしたブランドに導入し、各ブランドならではのアイデンティティを尊重しながら成長を育んできました。LVMHのメゾンはすべて、自社製品のディザイラビリティ (望まれる価値) がサステナビリティ (持続可能性) と密接に関わり合っているという強い信念を共有しています。そのためLVMHは、製品製造が最高の倫理的・環境的・社会的基準に準拠していることを常に確実なものとしてきました。

芸術と文化を支援する社会貢献活動は、グループ創設以来の礎であり、グループの発展を支える推進力にもなっています。こうした社会貢献活動は、傘下メゾンが共有する熟練の専門性、卓越性、創造性という価値観と共鳴するものであり、その価値観こそがメゾンの芸術的・文化的・社会的貢献を特徴づけるものです。2006年にベルナール・アルノーによって立ち上げられ、2014年に一般公開されたフォンダシオン ルイ・ヴィトンは、グループとその傘下メゾンが追い求める社会貢献活動の理想が見事に形になったものです。 

「ワイン&スピリッツ」「ファッション&レザーグッズ」「パフューム & コスメティクス」「ウォッチ&ジュエリー」「セレクティブ・リテーリング」、そしてホスピタリティ、メディアなどを含む「その他の活動」といったラグジュアリー業界の主要部門に75のメゾンを擁するLVMHは、今やラグジュアリー業界を代表する世界的リーダーとなっています。世界80か国で事業を展開するLVMHグループの経済的フットプリントは、単に業績を上げることにとどまらず、その活動によってさまざまなレベルで価値を生み出しています。 

LVMHグループヒストリー

1987年 LVMHグループ誕生

モエ へネシーとルイ・ヴィトンの合併によって、高級品の世界的リーダー「LVMH」が誕生しました。グループ傘下には10のメゾンと12,000人の社員を擁し、売上高は30億ユーロに達します。

1996年

ロエベとセリーヌを傘下に1846年に創業され、クラフツマンシップと伝統に根差したスペインのメゾン、ロエベは、200年近くにわたり、芸術や歴史的な要素からインスピレーションを得て、レザーワークを生まれ変わらせてきました。1945年にセリーヌ・ヴィピアナによって創業されたセリーヌは、フランスのファッションとレザーグッズのメゾンで、今や世界で最も象徴的なクチュールブランドのひとつとなっています。 
ロエベ ストアの写真

1999年

ウォッチ & ジュエリー部門を創設LVMHの最新の事業グループであるウォッチ&ジュエリー部門は、1860年創業のスイスの時計ブランド、タグ・ホイヤーが1999年にLVMHに加わったことをはじめ、高級時計製造の世界で互いに補完し合うメゾンを次々と傘下に収めることで誕生しました。
時計のイラスト
LVMHニューヨーク本社の写真

1999年

クリスチャン・ド・ポルザンパルクが設計したLVMHニューヨーク本社ビルが竣工LVMHのニューヨーク本社がマンハッタン中心部にオープン。本社ビルの設計を手がけたのは、フランス人として初めて権威あるプリツカー賞を受賞した建築家、クリスチャン・ド・ポルザンパルクです。

1999年

クリュッグとシャトー・ディケムを傘下にメゾンは1843年、妥協を許さず、常識にとらわれることなく未来を見据えるヨーゼフ・クリュッグによって創業されます。シャンパーニュの真髄とは喜びそのものであると理解した彼の夢とは、年ごとの気候の変化に左右されない最高のシャンパーニュを毎年作り上げることでした。1855年の格付けで認定された唯一無二のプルミエ・グラン・クリュ・シュペリユールであるシャトー・ディケムは、1593年の創業以来、その卓越のサヴォアフェールを受け継いできました。1999年にエステートを買収したLVMHグループは、伝統を維持しながら現代的な革新にも順応し、伝説的なシャトー・ディケムのストーリーを綴り続けたいと考えています。
シャトー・ディケムの写真

2000年

フレッシュ、プッチ、コネサンス・デ・ザールを傘下に真の探求者であるレヴ・グラズマンとアリーナ・ロイトバーグは、1991年にフレッシュを創業します。ふたりは、自然の驚異と地域ごとの美容習慣を明らかにするため、その生涯をかけて地球上のさまざまな土地を訪れてきました。エミリオ・プッチ、バルセント侯爵は、1947年、自身の名前を冠したブランドを立ち上げました。故郷のフローレンスとジェットセッターが好むリゾート間を絶えず旅する国際人であったプッチは、スタイルと個性に溢れた革新的な直感に従うモダンな女性像を思い描きました。1952年創刊の『コネサンス・デ・ザール』は、考古学、現代アート、ガーデニング、写真、デザイン、建築といったあらゆる時代の芸術を扱う業界トップの雑誌です。
プッチ ドレスのイラスト

2001年

フェンディを傘下に1925年にアデーレとエドアルド・フェンディによってローマで創業されたフェンディは、長年にわたり、ローマのルーツと深く結びついたクラフツマンシップと革新性で名高いメゾンとして知られています。2007年、フェンディはメゾンとして初めて、万里の長城でショーを開催しました。

2004年LVMHの本社ビルがパリのモンテーニュ通り22番地に竣工

2003年5月25日、LVMHグループは、パリのモンテーニュ通りに、建築家ジャン・ミシェル・ヴィルモットが設計を手がけた新本社ビルを竣工させます。

2005年

ウォッチ & ジュエリー部門がRJC (責任あるジュエリー協議会) に加盟

2009年

LVMH行動規範を発表LVMHグループの行動規範には、倫理および誠実さ、社会的・環境的責任に対するグループのコミットメントが反映されています。これには、LVMHが行うすべての行動を統制する倫理の枠組みを形成するために、こうしたテーマに関して策定された憲章や社内方針が含まれます。この規範は19ヵ国語に対応しています。
LVMH行動規範の表紙

2010年

2010年上海国際博覧会でフランス館のパートナーに
2010年上海国際博覧会、フランス館のイラスト

2011年

第1回目となる Journées Particulièresを開催LVMHのイベント、レ ジュルネ パルティキュリエールでは、世界中に広がるLVMHのメゾンが備えているメティエとサヴォアフェールの素晴らしい多様性を紹介してきました。2022年の5回目のジュルネ パルティキュリエールでは、57の傘下メゾンが93の拠点を一般公開し、15か国から20万人以上の来場者が訪れました。

2011年

ブルガリを傘下にブルガリは、1884年、ローマの中心地で創業されます。その後、数十年にわたり、このブランドは、壮麗なローマのハイジュエラーとして、またイタリアンアートリビングの象徴として、世界的な名声を確立してきました。
ブルガリ ジュエリーのイラスト

2013年


若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としたLVMHプライズを創設
LVMHでは、常に未来の才能の支援に尽力しています。「若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としたLVMH プライズ」は、毎回、傘下メゾンのアーティスティック・ディレクターで構成される審査員によって選出された、特に優れたデザイナーの才能を称える賞です。

2013年

パフューム & コスメティクス部門の研究開発センター、エリオスを開設フランスのコスメティックバレーの中心に位置するエリオスは、フレグランスと化粧品の研究開発に従事する主要な技術的プラットフォームです。このセンターは18,000平米の敷地に6棟の独立した建物を持ち、20以上の専門分野にわたって250人の研究者を擁しています。その広々とした職場環境は、情報交換を促進する設計となっています。 
研究センターHéliosの写真
フォンダシオン ルイ・ヴィトンの写真

2014年

フォンダシオン ルイ・ヴィトンを設立建築家フランク・ゲーリーがパリのブローニュの森に設計したフォンダシオン ルイ・ヴィトンの使命は、現代のフランスおよび国際的な芸術創作を支援し、常設コレクションや企画展、芸術作品の委任、音楽を重視した学際的なイベントの様々なスケジュールを通じて、できるだけ多くの観衆が芸術を鑑賞できるようにすることです。 

2014年

職業訓練プログラム Institut des Métiers d’Excellence (IME) がスタートInstitut des Métiers d’Excellence (IME)は、若い世代だけでなく、スキルを磨き直す機会を探している人々も対象に、一流の教育機関や大学、LVMHの傘下メゾンとパートナーシップを組み、クラフト、クリエイティブ、クライアントエクスペリエンスの各分野における卓越性を特徴とするサヴォアフェールを確実に継承していくことを目的として2014年に設立されました。
「INSTITUT DES MÉTIERS D’EXCELLENCE LVMH」でのファッションに関する取り組みのイラスト

2016年

リモワを傘下に1898年にケルンで創業したリモワは、アイコニックなデザインとその卓越性の追求で名高い、ラゲージの名品を象徴するメゾンの一つになりました。
リモワ ラゲージの写真

2018年

ケリングとモデルのウェルビーイングに関する憲章を制定この憲章は、両グループの積極的なコミットメントを反映し、その価値観と相反する言動や慣例をなくしていくとともに、モデルたちの間で、こうした変化において自らが重要な役割を担っているという意識を高めるものでもあります。 
WE CARE FOR MODELS ロゴ
ベルモンド ホテルの写真

2019年

ベルモンドを傘下に創業1976年のベルモンドは、ラグジュアリートラベルのパイオニア的存在であり、世界中の刺激的で魅力溢れるデスティネーションにおいて、そこでしか味わうことのできない様々な体験をご用意し、本物の非日常を味わっていただくことに全力を注いでいます。

2020年

第1回LVMHウォッチウィークを開催ドバイで第1回目が開催されて以来、LVMHウォッチウィークは、毎年開催地を変え、世界中のジャーナリストやリテーラーに向けて、傘下ウォッチメゾンの新製品を紹介しています。
LVMHウォッチウィーク ロゴ

2021年

ティファニーを傘下に1837年にニューヨークで創業されたティファニーは、その革新的なジュエリーデザイン、並外れたクラフツマンシップ、卓越した創造性、さらに長く愛され続けてきたブルー ボックスによってグローバルにその名を知られる、世界有数のラグジュアリーデザインブランドです。
Tiffany & Co.のイラスト写真

2023年

2024年パリオリンピック・パラリンピックのパートナーにこの世界的なイベントには、グループのミッションである「The Art of Crafting Dreams~夢や憧れの創造~」が反映されています。オリンピック・パラリンピック・パリ2024大会のクリエイティブ・パートナーとして、LVMHは、期間中の大会を盛り上げる主要なタイミングで、その職人たちの卓越したスキルを紹介することを通して、重要な役割を担うことになっています。この前例のないパートナーシップが、全世界が注目を集める舞台でフランスとその並外れたサヴォアフェールを称えるものとなります。